【北海道ツーリングその10】

 ナイタイ高原牧場へ向かう。目的はBMWのご当地Tシャツを購入するためだ。霧雨の降るなか牧場内にある「ナイタイテラス」へ。晴れていれば雄大な牧場の景色と十勝平野、遠くは阿寒の山並みが一望できるはずなのだが、あいにくの天気。目当てのTシャツも売り切れと残念。牧場ということもあり、ソフトクリームは濃厚で美味しい。
霧雨ということもあり、今日の宿泊地へ早々に向かう。今日の宿は帯広だ。雨も上がり、走りやすい気温の中帯広へ。昼食はやはり「豚丼」だろう。豚丼一番ぶたいち総本店は、こだわりのお肉を秘伝のタレで一昼夜低温熟成して味付けをし、備長炭で焼き上げる。お米も美味しく帯広に来たら必ず寄りたいお店だ。
帯広観光といえば、旧国鉄広尾線の「幸福駅」1987年に廃線されたが、駅名の縁起の良さから廃線後も観光地として存在している。幸福ゆきの切符を買って幸せが舞い込んでくるといいのだが。
宿へチェックインを済ませ、帯広の街を散策。マルセイバターサンドで有名な六花亭。お土産を買うもよし、喫茶室でケーキとお茶を楽しむもよしだが、道外では食べられない幻の一品がある。「マルセイアイスサンド」だ。アイスクリームにホワイトチョコレートとレーズンを加え、ビスケットでサンドしてある。道内でも3箇所でしか買うことができない上、持ち帰りもできない。お散歩をしながら食べたアイスサンドは絶品だ。その場に行かなければ食べられないものを探して楽しむのも旅の楽しさの1つなのだろう。

【ラジオ番組「くらさんの今日もツーリング日和」バイクの輪ゲスト】

 9月17日放送の「くらさんの今日もツーリング日和」Motorcycle Friendshipバイクの輪のゲストは、ケンゼン(小林健)さんからのご紹介で伊草幸夫さんにご出演いただきました。
群馬県在住の伊草さんは現在73歳。幼少期、世田谷で暮らしたが、大学卒業後人が多い東京が嫌で、間口11間の合掌造りの生家に戻った。茅葺き屋根は何度か葺き替えたが、今は茅職人がいないのが悩みだという。
オートバイに乗り始めたのは友人の影響で高校生のころ。スポーツカブC115から乗り、若い時はランペットやヤマハYDSが好きだった。
浅間ミーティングクラブ元会員で、星野温泉でミーティングをやっていた頃からの会員。奥様の介護が必要になり、自分が怪我をしたら介護ができなくなると思いオートバイを降りることを決意。同時に浅間ミーティングクラブも退会することになった。それから10年が経ち、昨年からまたオートバイに乗り始め、現在はヤマハTY250とCB125を愛車に持つ。
そんな伊草さんになぜバイクに乗るのか聞くと、「直線には興味がなく。峠とダートが好き。高速なんて楽しくない。群馬の山奥に住み、家を一歩出れば日光方面、志賀高原などの信州方面、また新潟へも即ツーリングコースです。コレクターではありませんが、走ることが大好きなのです」と語った。
「自分がやりたいことはみんなやったので、我が人生に悔いはありませんね」という伊草さんだが、おそらくこれからもやりたいことが増えていくのではないだろうか。
くらさんの今日もツーリング日和は毎週土曜日20時ONAIR中!

Moto/Carゲスト記事

 

【Moto/Car整備情報】

アフターファイヤーとバックファイヤーの違い

バックファイヤーとアフターファイヤーは混同されがちだが、バックファイヤーはエンジンの吸気系での異常燃焼、一方のアフターファイヤーはエンジンの排気系での異常燃焼のことを指す。
バックファイヤーは、吸気弁が開いたときに混合気が高温の燃焼ガスで着火して、その火炎が吸気ポート側に逆流する現象。バックファイヤーが発生するためには、2つの条件があり、・燃焼が遅く、排気行程から吸気行程にかけても燃焼が続いていること、・吸気弁が開くと同時に燃料(混合気)がシリンダー内に供給されること、この条件を満たすのは、点火時期が大きく遅れている、空燃比が希薄または過濃によって燃焼速度が極度に遅いこと、そして燃料供給システムがキャブレター方式が条件のため、現在のFIエンジンではバックファイヤーは起こらないと言える。
アフターファイヤーとは、燃料供給システムや点火システムの不具合によって不完全燃焼が起こり、それが原因で排気系に流出した未燃燃料HCやCOなどの未燃ガスが急激に燃焼する現象。何らかの原因によってエンジンが不完全燃焼を起こし、エンジンから未燃の燃料とガスが排出、排出された未燃の燃料とガスは、排気管の中に一時的に滞留し、未燃の燃料とガスは排出される高温の排気ガスで着火。排気管内で着火した未燃の燃料とガスは激しく燃焼、爆発音とともに場合によっては排気管出口から火炎となって出てくる。
現在の市販車ではECU制御によってアフターファイヤー等が起こらないようになっているが、マフラー交換などを行なうと排気効率が変わりアフターファイヤーが起こる可能性がある。症状が酷い場合には燃調セッティングを書き換えることをオススメする。

(Moto/Car工場長)
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