【北海道ツーリングその8】
レイクビューの屈斜路湖プリンスホテルを後にし、硫黄山へ。アイヌ語で「アトサヌプリ」裸の山と呼ばれる硫黄山。山肌からはゴウゴウと音を立てながら噴煙が立ち上る。噴気孔のすぐ近くまでいく事ができるので、大地のエネルギーを感じられる空間だ。
硫黄山から30分ほど走った清里町には、サクラマスの遡上が見られる「さくらの滝」がある。滝の高さは2.5mで、6月から8月にかけて滝越えのジャンプをするサクラマスを見る事ができる。これだけ大きな滝をジャンプする場所は世界的にも珍しいそうだ。6月の魚体は銀色に輝き、産卵が近づく8月には徐々に桜色に変わっていく。そして9月には産卵を終え、他のサケ同様、命を次の世代に引き継いでいく。
北海道に来たら必ず寄る観光名所「神の子池」は、摩周湖からの地下水が湧き出ている山奥の池。摩周湖(カムイトー神の湖)の伏流水からできているという言い伝えから「神の子」池と呼ばれるようになったという。1日に12,000tも湧き出す伏流水は水深5メートルの小さな池で、水温が年間通して8度と低く、倒木が青い水の中に腐らず化石のように沈んでいる。その隙間を朱色の斑点を持つオショロコマが泳ぐ景観は神秘的だ。ただし、神の子池までは2キロほど林道になるので、注意が必要だ。
予定していたキャンプ場へは、残念ながら天候が今ひとつということで、急遽糠平湖畔の宿を予約。幌鹿峠のパールスカイラインは、冬季は閉鎖になるほどにシビアな細い道やガードレールなしの崖などがある峠。非常に急なカーブが多く、糠平方面の出入り口付近は6回ものヘアピンコースがある北海道とはとても思えない道。そろそろカーブが恋しくなってきたら行ってみるのもいい。いったい何がパールなのかはいまだに分からない。
【ラジオ番組「くらさんの今日もツーリング日和」バイクの輪ゲスト】
9月3日放送の「くらさんの今日もツーリング日和」Motorcycle Friendshipバイクの輪のゲストは、金閣大王(黒須寛)さんからのご紹介で五福通りのYATA(森家孝明)さんにご出演いただきました。
現在67歳のYATAさんは、90年前の姿を止める旧い街並み「五福通り」で育った。ご自宅は築115年。何から何まで旧いのが当然という環境だったことから、1度手にした物はなかなか手放すことはないという。
バイク歴は16歳から。商売をしていたので、集金用と称してスーパーカブを買ってもらったのが始まり。だが、本当のきっかけは高校生の時に悪友から誘われて見に行った映画『栄光のライダー』(原題「On Any Sunday」)、岡山では登場するマックイーンの主演映画『栄光のルマン』(原題「Le Mans」)と同時上映で、車好きのYATAさんの目的はルマンの方であった。しかし、栄光のライダーのある意味ハチャメチャな楽しさを見て、バイクも面白そうだと思ったことからバイクにハマって行ったそうだ。
なぜバイクに乗るのかの質問には、元々は小中学生の頃から車好きで、バイクは「うるさい汚いガキの乗り物」と思っていた。でも実際に乗ってみると、たとえそれがカブだとしても目の前に自由な世界が広がる楽しさ、風を感じる、日差しを感じる、雨に降られても面白い。人生が180°変わりました。自閉症気味の子どもだった私がここまで明るくなったのは、バイクに乗るようになったおかげだと思っています。
それにいじる楽しみもプラスされる。私はどちらかと言えば走るよりもいじる方が好き。車と違いバイクなら全バラにしても大してスペースを摂らないですから。人に説明するときは「走る盆栽、乗れる庭石」だと言っています。と明るく語るYATAさん。YATAさんが住む「五福通り」は、映画「カンゾー先生」「ALWAYS 三丁目の夕日」実写版「魔女の宅急便」等のロケ地になっているそうで、ぜひ訪れてみたい。
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【Moto/Car整備情報】
リアサスペンション調整
サスペンション調整と聞くと、知識もないし慣れてない走りにはメーカーが出荷時にセットした万人向けで充分と思いがち。しかし、誰でも体重には違いがあって、個々に合わせた位置をセットすることで安定感やスリップしたときのカバー能力を高めることができる。服や靴のサイズを選ぶのと同じで快適と安全のためにこの調整は是非やってもらいたい。どこを調整するのかというと、リヤのサスペンションが乗車時にどこまで沈むか、その沈む深さをプリロード調整というスプリングを予めたわませておくために締めている強さをアジャストして位置決めをする。沈ませておく適正な位置は、伸び切ったゼロ荷重状態からフルストロークの25~30%ほど沈んだところ。
サスペンションは路面の凸凹を吸収するとき、衝撃をうけたときの圧縮側へ縮む動きと、その圧縮動作の次にある路面へ追従するための伸びる動きとがある。この伸びる動作をリバウンド・ストロークといって安定性や、バンクして滑ったときに伸びる動きで一気にスリップダウンしないよう危険な状態を回避する役割を担っているのだ。ライダーの体重でサスが沈むと、柔らかい足応えの軟弱なイメージと勘違いしがちだが、その逆の体重で沈みにくい硬いサスをハードに攻めるライディング向きと思い込んでいると、それはリカバリーに弱い呆気なく転倒してしまう性能の低いサスペンションとなってしまう。
ライダー自身の体重に合わせた調整をすることによって安心してライディングできるので是非試して欲しい。
(Moto/Car工場長)
https://motocar.jp/
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