一口食べると、バターとアーモンドの風味が口いっぱいに広がる美味しいお菓子のフォナンシェ。最近ではコンビニでも買える有名なお菓子ですが、フランス起源の伝統菓子で、実際フランスでは「フリアン」と呼ばれることも多いんです。
しかしフィナンシェとフリアンの明確な違いというのはなく、どちらも同じ材料をつかって作られるお菓子。ではなぜ違う名前で呼ばれるかというと、それは形に関係してきます。
Financier(フィナンシェ) 金融家、財界人 といった意味で、インゴット型(金の延棒)
Friand(フリアン) おいしい、口のおごった などの意味
ということで、形が違えば名称も変わるといったところでしょうか。
また、人によっては焦がしバターを使うか溶かしバターを使うのかでも区別があったりと様々な見解があるんです。
しかし最近ではどんな形でもフィナンシェと呼ばれることが多くなってきており、それだけフィナンシェという食べ物がポピュラーになったということでしょう。
フィナンシェの誕生は、パリの証券取引場近くのサン・ドゥニ通りにあったパティスリーの店主が、忙しい証券取引所の金融家たちがスーツを汚さずにさっと食べられておいしく栄養価の高いお菓子として考えられたといわれるのが有名な話ですが、実はそれよりも前に17世紀フランスの「ヴィジタンディン」聖母訪問教会の修道女が、宗教画で絵の具に卵黄を使っていたことから、残ってしまった卵白を使ってお菓子を焼いたものが始まりではないかという説もあります。
当時バターやアーモンドはとても高価で、庶民のお菓子というよりも教会でつくられたとても貴重なお菓子だったということでしょう。
CafeJBで製造販売しているフィナンシェは、形でいうと「フリアン」なのかもしれない丸い形ですが、そこはやはり一般的にポピュラーな呼び方「フィナンシェ」として販売中です。
ご予約いただければ、ご進物用に包装することも可能なので、ご入用の際はスタッフにお声をおかけください。