まずはベーコンの由来からお話していこう。
ベーコンが誕生したのは紀元前のデンマークと言われている。海賊が多かった時代、長い航海で必要だった保存食の中に、塩漬けの肉を火で炙って貯蔵していた。ある日薪が湿っていたことに気づかず、塩漬けの肉が煙で燻されてしまったのだが、偶然にも美味しいものとなり、なおかつ保存もできることから現在のベーコンの原型になったといわれている。しかしその時点ではベーコンという名前ではなかったようだ。
いつからベーコンという名前になったかというと、16世紀イギリスで、はやり船舶用の食料として塩漬け肉の燻製を、当時の政治家であり哲学者のフランシス・ベーコン氏が作らせたことに由来するといわれている。イギリスから船にのり世界へと広がったベーコンが日本に渡来したのは幕末だった。
さてそんな ベーコンだが、アメリカではベーコン教なんていうものがあることをご存知だろうか。なんと信者は13000人を超えるという。ベーコンを愛する人を歓迎するとともに、無神論者のための教会だそうで、設立者の話によると、神様や迷信を信じないことによって嫌われたり疎外される差別に抗議する目的で設立されたそうだ。目に見えない神とはちがい、ベーコンは見ることができ、明らかに存在すると主張している。ちなみにベーコン教に入会すると、結婚式やお葬式などの冠婚葬祭のときには無料でベーコン料理が振る舞われるらしい。
設立当初は、ありとあらゆる宗教団体から「バカにしている」とバッシングを受けたそうだが、設立者は「馬鹿馬鹿しいのはわかっている、でもバカになるのもいいじゃないか、ずっと笑ってもらえたら最高に嬉しいです。この教会は誰かを傷つけようとか陥れようとかそういう目的は一切ないのだから」と話したという。
世界中で愛されるベーコン。CafeJBでも自家製ベーコンを試作中。シェフ宮地はどんな味に仕上げてくれるか楽しみだ。

CafeJB

By cafejb